日本の家紋ブロッターアートリバイバル

【販売受付中】初期豪華作品「日本の家紋」ブロッターアートをリバイバル

 私たちblotterart.jpは、イギリスのKevin氏と共同で、新たなブロッターアートの歴史を刻むべく、日本の家紋をあしらった1982年ごろにアメリカで流通した「SAMURAI SHIELD SYMBOLS」と呼ばれたシートを「The New Japanese Crests – 新・日本の家紋」スペシャルパッケージ・ブロッターシートとして2023年に復元し、新たな面貌で再リリースしました。販売受付中です。

 ことの始まりは、私たちがリリースした日本をモチーフにしたブロッター作品をイギリスで見ていたロンドンのKevin氏が、「日本の家紋ってまだ残ってる?あなたの家紋はどんなもの?」と質問してきました。確かに戸籍には載っておらず、公に残っている文化ではないものの、まだ結婚式や親族のイベントの節目節目で使われることもあります。何しろ我が国の象徴である天皇陛下は菊の御紋の玉座に座っていて、日本のパスポートの表紙には天皇家の家紋である菊が印刷されていることを話しました。

 Kevin氏からは、家紋のデータを適切に集め、ブロッターシートを25枚限定のスペシャルエディションとして制作し、1982年当時のスタイルを再現した包装箱を全て日本産の素材で作ることを手伝って欲しいと申し出を受けました。

 私たちも、日本の歴代の古いピクトグラムの一種である「家紋」をブロッターアートとしてリバイバルさせたいと考えていましたが、一番先に手を付けるべき作品ではないと考え、スルーしていました。また、このケースが曲者で、どういう素材にも見えるという黒を採用しているあたり、戦略的に感じます。この企画を通じて、伝統的な黒を採用したブロッターシートと、その保存方法についても新たな視点を得ました。実物は見たことがありませんが、意外と木材や紙の場合、直射日光を避ければ状態は良好に保存されているはずで、この金色がどう出せているのかいつか調べてみたいと思っています。

 さて、ブロッターシートはもうこれまでに数えきれないほど集め、作ってきたKevin氏なので、自然と話題になるのはこの箱をどう作るかになります。まずは相談しました。「もし輪島塗で霧の箱を仕上げたら、それだけで○ポンド以上はすると思うけど、木の箱に拘りますか?」「いや、そうとは限らない。どんなアイデアであっても本体のブロッターを守る役割と開けたときのサプライズ感や、そのものの特別感が得られれば同じものではなくてもいいはずだ」など、数週間にわたりどうそれぞれの役割を道順を立ててこなしていくかについて議論を重ねました。

 そして約2ヶ月後、イギリス人の爵位を持つKevin氏との共同プロジェクトは発表できるステージに到達、ブロッターアートそのもの(アンカット状態)に加えてパッケージ全体を完成させることができました。

こちらにその完成版をご紹介します。

  1. 菊の御紋印刷(表)、製作者2名の判子(裏面)、限定番号(和数字式)の入った封筒
  2. スペーサーとして和紙で作られた色紙
  3. 4色のアンカットな状態のブロッターシート(4家紋*10行=40家紋、サイズ4*10cm)

75米ドルで販売していますので、InstagramのアカウントのDMまでお願いいたします。

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